「この空が消えてなくなるその日まで――」学院の長い夏休み。崩壊しかかった放送部の面々は、個々のレベルにおいても崩れかかっていた。初夏の合宿から戻ってきて以来、部員たちの結束はバラバラで。今や、まともに部活に参加しているのはただ一人という有様。主人公は、放送部の一員。夏休みで閑散とした学校、ぽつぽつと姿を見せる仲間たちと、主人公は触れあっていく。屋上に行けば、部長の宮澄見里が、大きな放送アンテナを組み立てている。一人で。それは夏休みの放送部としての『部活』であったし、完成させてラジオ放送することが課題にもなっていた。以前は皆で携わっていた。一同が結束していた去年の夏。今や、参加しているのは一名。そんな二人を冷たく見つめるかつての仲間たち。ともなって巻き起こる様々な対立。そして和解。バラバラだった部員たちの心は、少しずつ寄り添っていく。そして夏休み最後の日、送信装置は完成する――装置はメッセージを乗せて、世界へと―― 群青学院に通う主人公:黒須太一は、放送部員の仲間たちと夏の合宿を行っていた。その合宿を終え、帰路に着くと、世界は静寂に包まれ、彼ら以外の生き物が滅亡していた。放送部員たちだけが残された異常な世界で、心にゆがみを抱えた部員たちに亀裂が生じバラバラになってしまう。そんな閉ざされた世界で太一は仲間たちと触れあい、衝突し、和解していく。放送部に所属する少年少女たちによって繰り広げられるひと夏の青春学園アドベンチャー。 キーワード 群青学院:主人公たちが通う学校。物語の主な舞台となっている。定められた「テスト」によって社会より逸脱してしまうと判別された少年少女が通う特殊な学校である。 放送部:主人公たちが所属してる部活動。おもに学院の屋上で活動している。ラジオ放送用のアンテナを組み立て、放送をすることを目的に活動している。 適応指数:定められた「テスト」によって導き出される、一般社会への適応数値。この数値が高ければ高いほど社会より逸脱してしまうと判別される。

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