『少女は、縛り首の運命を待つ』
戦後、目まぐるしい変化を遂げる日本で、社会から取り残された少女と、
社会から切り離された少女が出会う。
視線を交わしたふたりの間に生まれるのは、友情か、愛情か――
それとも、それはただすれ違うためだけの始まりか。
愛しても憎んでも、時は流れ、人生は続いていく。
絵画のように美しい、この邂逅の先で……
「わたし」は誰と、どんな自分を生きるのだろう。
本作は、高度経済成長期の日本を舞台に、
主人公・北川壱子が女中としてやってきた「岩倉邸」、
そこで生活を共にすることとなる「岩倉家の人々」の秘密に迫る、サスペンスADVです。
登場人物それぞれの、複雑で、時に矛盾した感情、
その心の動きがもたらす波乱の展開を追っていく濃厚なストーリーは、
プレイヤーの心をも1966年の「あの夏」へ誘います。
本作には9つのエンディングが存在します。
本編の33年後――1999年の「わたし」は、どんな人生を歩んでいるのか。
選択次第で、全く違う未来がプレイヤーを待ち受けます。
物語を進めると屋敷を探索するパートが登場します。
各部屋のキーアイテムを見つけることで、屋敷の謎や登場人物に隠された秘密に近づくことができます。
主人公の写生帖(スケッチブック)。
屋敷で見た気になるもの、心に留まったものをスケッチします。
何気なく描いたものが、物語の核心に迫ることも。
優しく温かく、エモーショナルで、ショッキング。
記憶に残るシーンの数々を、美しいカットインで表現します。