桜の花が咲くまえに&マブラヴヒロイン短編集 白銀 武 / 横浜市在住。私立白陵大付属柊学園3年生。B組。何ごとにもポジティヴでお調子者。リーダーシップを取れる性格で魅力もあり、彼の周りには常に女の子が集まっている。
その様子は「恋愛原子核」だと揶揄されるほど。しかし、肝心の恋愛に関しては鈍感すぎる。鑑 純夏とは幼なじみで家も隣同士。気心の知れすぎたふたりは、いつでもどこでもドツキ夫婦漫才を見せ、周囲を呆れさせている。 鑑 純夏 / 白銀 武の幼なじみでクラスメイト。家も隣同士で、いつも一緒にいると言っても過言ではないほど交流がある。本当は武のことが好きなのだが、関係が近すぎて口に出せず悩んでいる。誰が見てもそれは明らかなのだが、肝心の武がまったくそれに気づいていない。 御剣 冥夜 / 世界的財閥・御剣財閥の次期当主。突如、白銀 武の家に押しかけてきて同棲を始める。もちろん転校してクラスも一緒。武と結ばれることは「絶対運命」だと言って疑わない。世界を巻き込む世間知らずぶりと、やることなすことの大スケールぶりに、周囲は驚かされてばかりだが、本人には自覚がない。 榊 千鶴 / 白銀 武のクラスメイトで、3−Bのクラス委員長。何ごとにも生真面目で融通が利かないが、基本的に人当たりは良く、人望も厚い。ただし、いい加減な人が嫌いで、武や彩峰 慧とはいつも喧嘩ばかりしている。ラクロス部の部長も務めているが、廃部の危機を迎えている。 彩峰 慧 / 白銀 武のクラスメイト。何を考えているのか掴み所のない不思議系少女で、いつも授業をサボっては屋上にいる。焼きそばをこよなく愛し、「月刊ヤキソバ」なるものを愛読。紹介された店には必ず足を運ぶ。特に焼きそばパンにはこだわりがある。その情熱がどこから来るのかは謎。
実は武闘派で、STA(スペース・トルネード・アヤミネ)という必殺技を持っている。 珠瀬 壬姫 / 白銀 武のクラスメイト。クラスのマスコット的存在で、「たま」と呼ばれてネコチックに愛でられている。首につけた大きな鈴とシッポが特徴。シッポは武、鈴は破天荒な物理教師・香月夕呼から贈られた。本人はとても気に入っている。密かに、武に次ぐ遅刻ギリ常習者。
贖罪 神宮司 まりも / 国連太平洋方面代11軍横浜基地衛士訓練学校の教導官。階級は軍曹。かつてこの場所には帝国陸軍横浜衛士学校があり、そこで志願兵として訓練の日々を過ごした。教師を目指していたが、BETAの大陸侵攻に伴い夢が潰えそうになる。人類の叡智の継承たる「教育」が戦争で失われることに対し、義憤に駆られて大学を中退、志願兵となった。首席で卒業後、大陸で初陣を飾るが大敗、唯一の生き残りとなる。
その後しばらく衛士として活躍するも、衛士の生存には正しい教育が不可欠という判断に至り、教導官となった。鬼軍曹として有名だったが、伊隅みちるが在籍中に起きた出来事がきっかけで「狂犬」として、より一層恐れられることとなった。 新井 / 帝国陸軍横浜衛士学校の訓練兵。まりもの同期で同じ班の班長でもある。射撃、格闘、あらゆる技量は訓練部隊の中で最高だが、極度の男尊女卑思想を持っており、事ある毎にまりもに因縁をつけて絡んでくる。
継承 伊隅 あきら / 伊隅家四女。帝国軍の衛士であり階級は少尉。姉・まりかの調和型の性格では自分の要求を伝えられないと幼心に感じた彼女は、何でもハッキリ口にする性格になった。
        明るくサバけていてお調子者の印象が強い反面、実は冷静に物事を分析し、客観的に判断している。「甲21号作戦」では直接戦闘に参加するが、BETAによって部隊は全滅、斯衛軍に救出され一命をとりとめる。 伊隅 やよい / 伊隅家長女。
父親は世界的指揮者、母親は世界的フルート奏者という、音楽家の家に生まれた。音楽の道には進まず、不在がちの両親に代わり家を守っている。現在は内務省に勤務している。 伊隅 まりか / 伊隅家三女。
帝国軍の衛士で階級は中尉。姉ふたりの確執を見て育ったことから、いざこざを好まない調和型の性格になった。明るく活発ではあるが、あまり自分を表に出してこない。「甲21号作戦」では作戦に参加せず、第二防衛線配備だった。
チキン・ダイバーズ アンリ・ギーツェン / 国連宇宙総軍軌道降下兵団所属の中尉。軌道降下兵(オービットダイバー)は全衛士の最高峰であり、エリート中のエリート。それでも生還率は2割を切ると言われており、計算上3度目の降下が終わると生還者はゼロとなる。
アンリは今回の「甲21号作戦」が3度目の降下。
レイン・ダンサーズ モニカ・ジアコーザ / ユーロファイタス社の国連派遣部隊レインダンス中隊所属の衛士。階級は中尉。欧州を便利屋のごとく駆り出され、様々な戦地で戦った。しかし故郷であるイタリア半島を目指すのは今回の「ブートストラップ作戦」が初めてのことで、郷愁感を覚えている。
告白 伊隅 みちる / 伊隅家次女。国連軍所属の衛士で階級は中尉。天然で天才肌の姉・やよいとは対照的に、努力家の秀才タイプ。このため、やよいとは今ひとつ折り合いが悪く、嫌っている訳ではないが距離を置いている。姉・やよいより秀でたものを求め軍に志願。
この時の教導官が、鬼軍曹で有名な、神宮司まりもであった。彼女のもとで鍛え上げられたみちるは、その後、国連軍特殊任務部隊、通称「ヴァルキリーズ」に所属。横浜基地副司令・香月夕呼直属部隊の隊長として、数々の過酷な任務に当たる。2001年12月25日に行われた「甲21号作戦」にて、軍事機密である凄乃皇・弐型を手動爆破するためその身を犠牲にするが、部隊の存在も作戦内容も極秘であるため、親族には作戦に参加したことすら知らされず、訓練中の事故死と伝えられた。 竹宮 千夏 / 訓練兵時代の、伊隅みちるの同期。福岡出身で、BETA侵攻による全島強制疎開で故郷から出ることを余儀なくされた。柔道経験者でチームワークを重んじる傾向が強く、同期が揃って任官することを目標に厳しい訓練の日々を過ごし、班員の調整役を買って出ている。
疎開した地元のみんなが全員一緒に福岡に戻ることが、彼女の最終目標。 藤澤 月子 / 訓練兵時代の、伊隅みちるの同期。反発心の強い、いわゆる不良系だが、根は仲間想いのいい奴でちょっとおバカ。落ちこぼれの三浦園子を心配していろいろと藤澤流の世話を焼いている。自分もまた隊の足を引っ張っていると感じており、それがふたりの結束を強めている。 三浦 園子 / 訓練兵時代の、伊隅みちるの同期。童顔でおっとりしており、男女問わず、同期達の間では子犬系マスコットキャラとして可愛がられているが、厳しい訓練ではみんなの足を引っ張っている。本人もそれを自覚しており、彼女なりには努力しているようだ。
twitter