将来の目標もなく、無気力で周囲に馴染めず孤立している。そんな彼の日常は携帯電話のメモ帳に“残務処理”と称し記録した「学食のチキンソテー&エビフライ定食を食べる」などといった些細な“残務”を消化する日々だった。
陽気な性格で定職には就かず気ままな鷲介は、行きつけのレストラン『アレキサンダー』の店長「軽部狩男」のわがままから“合コンごっこ”が企画され、アレキサンダーの女の子スタッフとの親睦を深めることとなる。
アウトロー気取りだがどこか格好つかない成田隼人。大都市『柳木原』でヘルプ業務を請け負っているうちに、「便利屋」と呼ばれるに至る。ある夜。隼人の噂を聞きつけた「鳳鳴」が「盗まれた自転車を探してほしい」という依頼を持って訪ねてくる。